子年生まれの守り本尊・千手観音のご利益とお参りにおすすめのお寺

子年の守り本尊・千手観音さまの御利益とオススメのお寺
お寺にお参りしたい人
子年生まれの人の守り本尊は千手観音なのね〜いったいどういった仏さま?

千手観音さまは、あらゆる願いに対応する、やさしさたっぷりの仏さま。
別名「蓮華王(れんげおう)」。観音さまたちのリーダーです。

この守り本尊さんに守っていただくためには、どうすればいいのでしょうか?まとめてみました。

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千手観音(せんじゅかんのん)さまとは

手が二本で蓮(はす)の花を持っていらっしゃるのが観音(観世音菩薩)さまで、聖観音(しょうかんのん)とも呼ばれます。

観世音というなまえは、このひろいのなかで苦しみ・悩み・あるいは努力している人々の様子(=)を、遠いところからしっかり察(かんざつ)し続けていることが由来。そして救いの手を差し伸べてくださる。

そして、観音様は人々のねがいに応じてさまざまに姿を変えることが経典に書いてあるため、そこから生まれた「変化観音(へんげかんのん)」。

千手観音さまはその変化観音のおひとりです。千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)、というのが正しいおなまえ。
千の手と、それぞれの手の中に、眼をひとつずつもっていることがなまえの由来。

あらゆる手(=方法)で人々を救おうとする、観音様の強烈な慈悲。その最大の体現者が千手観音さまです。

御縁日は毎月17日。よりつよくご縁をいただきたい場合は、この日にお参りしましょう。

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千手観音さまのご利益

40 items of Thousand-armed Avalokiteshvara

千手観音さまの持物(じもつ)。これだけある。

「千」とはいうものの、この数字には「限りなく多い」といった意味があります。

お姿としてよくみるのが、11面のお顔と42本の手。2本を除きそれぞれにご利益のある仏具。

  • 如意宝珠(にょいほうしゅ)種々の宝にめぐまれる
  • 羂索(けんさく)不安を取り除き平安をあたえる
  • 宝鉢(ほうはつ)おなかの病気をなおす
  • 宝剣(ほうけん)魑魅魍魎、鬼神をしりぞける
  • 三鈷杵(さんこしょ)天魔、大魔神をしりぞける
  • 金剛杵(こんごうしょ)すべての怨敵をうちくだく
  • 施無畏印(せむいいん)おそれをとりのぞき安心をあたえる
  • 日精摩尼(にっしょうまに)光明をさずける
  • 月精摩尼(がっしょうまに)熱脳をのぞく
  • 宝弓(ほうきゅう)出世させてくれる
  • 宝箭(ほうせん)おおくの良い友人にめぐまれる
  • 楊枝(ようじ)あらゆる病気をのぞく
  • 白払(びゃくほつ)身の上の悪い障害をしりぞける
  • 宝瓶(ほうびょう)眷属を和合させる
  • 榜牌(ぼうはい)すべての悪獣をおいはらう
  • 鉞斧(えっぷ)政府からの迫害をのぞく
  • 玉環(ぎょっかん)男女の部下を得る
  • 白蓮華(びゃくれんげ)種々の功徳を完成させる
  • 青蓮華(しょうれんげ)十方の浄土に往生させる
  • 宝鏡(ほうきょう)大いなる知恵をさずける
  • 紫蓮華(しれんげ)種々の如来(=仏)にあえる
  • 宝筐(ほうきょう)地中に埋めてある宝の蔵を発見できる
  • 五色雲(ごしきうん)仙人になれる
  • 軍持(ぐんじ)梵天にうまれる
  • 紅蓮華(ぐれんげ)諸天の宮殿に生まれる
  • 宝戟(ほうげき)すべての逆賊をしりぞける
  • 数珠(じゅず)諸仏がすぐに来て協力してくれる
  • 宝螺(ほうら)すべての善神を招いて守護してくれる
  • 髑髏宝杖(どくろほうじょう)すべての鬼神を使役する
  • 宝鐸(ほうたく)すべての清浄な音声(おんじょう)を得る
  • 宝印(ほういん)すばらしい弁舌を得る
  • 倶尸鉄鈎(くしてっこう)龍・天・善神がきて守ってくれる
  • 錫杖(しゃくじょう)慈悲をもって衆生を加護する
  • 合掌(がっしょう)ひとから尊敬をうける
  • 化仏(けぶつ)つねに諸仏のそばにいられる
  • 化宮殿(けくでん)生まれ変わっても諸仏の宮殿に生まれる
  • 般若経(はんにゃきょう)たくさん勉強ができ、博学になる
  • 不退転法輪(ふたいてんぽうりん)仏となるまで菩提心をうしなわない
  • 頂上化仏(ちょうじょうけぶつ)来世はかならず仏になる約束をえられる
  • 蒲桃(ぶとう)五穀豊穣となる
  • 甘露手(かんろしゅ)餓鬼がものを食べられるようにする(→施餓鬼の印)

このたくさんの救いの手と仏具によって、あらゆる願いごとに対応していますが、とりわけ安産もしくは子宝成就にご利益があります。ほかに後生善処(亡くなった後、来世でも幸福に過ごすことができる)・夫婦和合(夫婦が仲良しでありつづける)。

さらには、六道のなかで地獄の衆生を救済するといわれているので、亡霊の供養にも験があります。

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千手観音さまのご真言

もともと仏教はインドで生まれたものですから、大事なことはあちらの言葉(=サンスクリット)で唱えます。般若心経ならば「ぎゃーてい、ぎゃーてい…」の部分が有名ですね。

ご真言とはサンスクリットで書かれた仏さまの本当のお名前です。くわしくは述べられませんが、これを何度も唱えることで、仏さまにこちらのことを気づいてもらえたり助けに来てくれる。

小呪

天台宗読み:おん。ばさら。だるま。きりく。(そわか。)
「ばさら」は金剛(=ダイアモンド)、「だるま」は法を意味します。

お寺にお参りし、千手観音さまのまえでお経をよんだあと、この小呪をすきなだけ唱えてください。

大呪

とても長いです。

なも。あらたんな。たらやあや。なも。ありやあ。ばろきていしんばらや。ぼうじさたばや。まかさたばや。まかきゃろにきゃや。おん。さるば。らばえい。しゅたんなもしきりたばいもう。ありやあばろうきていしばら。りょうだば。なもならきんじ。けいり。まか。ばたしゃめい。さるば。あたずしゅぼう。あぜいよう。さるば。さたな。まばぎゃ。まばどず。たにゃた。おん。あばろけい。ろきゃてい。きゃらてい。いけいり。まか。ぼうじさたば。さるば。さるば。まら。まら。まけい。まけいり。だよう。くろ。くろ。きゃらぼう。どろ。どろ。ばじゃやてい。まかばじゃあyてい。だら。だら。じりに。しんばらや。しゃら。しゃら。ままばっまら。ぼくていれい。いけい。いけい。しっだ。しっだ。あらさん。はらしゃり。ばしゃばさん。はらしゃや。ころ。ころ。まら。ころ。ころ。けいり。さら。さら。しっり。しっり。そろ。そろ。ぼうじや。ぼうじや。ぼうだや。ぼうだや。みていりや。ならきんじ。だりしにな。はやまな。そわか。しっだや。そわか。まかしっだや。そわか。しっだゆげいしんばらや。そわか。ならきんじ。そわか。まらなら。そわか。しっらそうかぼきゃや。そわか。しゃば。まか。かしったや。そわか。しゃきゃらかしったや。そわか。はんだま。かしったや。そわか。ならきんじ。ばぎゃらや。そわか。まばり。しょうぎゃらや。そわか。なも。あらたんなたらやあや。なも。ありやあばろきていしばらや。そわか。しっでんと。まんだら。はだや。そわか。

これは「千手千眼観世音菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼(せんじゅせんげん・かんぜおんぼさつ・こうだいえんまん・むげだいひしん・だらに)」と呼ばれるもの。おもに天台宗・真言宗・禅宗系で読まれます。

このお経を毎日唱えていると、いままで背負った多くの罪を消すご利益がいただけます。

罪を消すと寿命が延びる、と古くから言われています。

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千手観音がご本尊の、おススメのお寺

観音さまをお参りするといえば、歴史と数多くの霊験という点で、観音霊場がもっともすぐれています。

観音霊場といえばやっぱり、いちばん古く、由緒正しい「西国三十三観音霊場」です。
次いで「坂東三十三観音霊場」、そして埼玉県秩父の「秩父三十四観音霊場」。
あわせて百ヵ寺なので「百観音霊場」とも呼ばれています。

このなかで、ぜひ一生に一度はまわっていただきたいのが、なんといっても「西国三十三観音霊場」ですよ。
ひとつひとつのお寺が古く、有名寺院ばかり!そして境内が風光明媚・圧倒的なスケールをもつ境内。

日本人として生まれてよかったと、しみじみ感じることでしょう。

壺坂寺

むかしの貴族たちは、なやみが多かったんでしょうか、とくに千手観音さまを篤く信奉なさったようです。
「西国三十三観音霊場」、この霊場で千手観音さまが最も多く祀られていることからも、そのようすがうかがい知れますね。

このなかで特におすすめなのが、第六番札所の壺阪寺(つぼさかでら)。奈良県高市郡高取町。
わたしがいままでお参りしたお寺のなかで、度肝を抜く霊験をみさせてもらったのが、こちらだからです。

とくに眼病に霊験があるといわれています。

中禅寺

かわってこちらは「坂東三十三観音霊場」第十八番札所。日光山輪王寺の一宇。場所は栃木県日光市中宮祠。

紅葉で有名な「いろは坂」をのぼってすぐ眼に入る、巨大な男体山と、中禅寺湖。
中禅寺はその湖畔にたたずむ名刹です。

こちらの千手観音さまは「立木観音」ともよばれ、日光を開いた勝道上人(しょうどうしょうにん)が、桂の木を立っているままに彫って作ったといわれています。近づくことはできませんが、このご本尊様は足はなく、そのまま土に根付いているそう。

じつは、その目の前の男体山こそが、千手観音さまとして崇められているという歴史があります。

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まとめ

まとめ

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

千手観音さまについてまとめ
  • ご利益はとにかく無数。とりわけ安産・子宝成就。後生善処・夫婦和合。亡者の往生。
  • 縁日は毎月17日
  • 真言は短い小呪と、とても長い大呪のふたつ。大呪は罪を消すので寿命を延ばす。
  • おすすめのお寺は関西なら壺阪寺。関東なら中禅寺。

子年生まれのかたはとても恵まれています。
無数のご利益を授けてくれる守り本尊さまと縁があるわけですからね。

次回は丑年うまれの守り本尊・虚空蔵菩薩について書きます。

子年の守り本尊・千手観音さまの御利益とオススメのお寺

ABOUTこの記事をかいた人

一般家庭出身の密教僧サラリーマン。 比叡山で修行。天台宗系僧侶の専門学校・叡山学院研究科を卒業。 中途半端な霊感体質ゆえ奇妙な経験をしてきたが、それをおなじような体質になやむ人のお役に立たせようと思い、当ブログを開設。 仏教にかぎらず、いままで身に着けたことをもとに記事を打っていく。 お寺はない。住職になる気もないが、修法道場は作りたいと思っている。 ご本尊さまは弁財天女。